『動機づけを高める英語指導ストラテジー35』を読んで,など。

こんばんは。

今日は振替休日だったので細々したことを終わらせて,先週くらいから読み始めた『動機づけを高める英語指導ストラテジー35 (2005)http://p.tl/jB4F』をやっと読み終えました。Dörnyei (2001) “Motivational Strategies in the Language Classroom“の訳本です。院生時代に原本を読んではいましたが,実際教員になってみて生徒のモチベーションの問題は大きいと感じ,この本を読み始めました。

 

本の構成としてはまず動機づけ理論が紹介され,その後学習環境についてや学習開始時の動機づけ,動機づけの維持の仕方,自己評価の促進方法といった各章で様々なストラテジー(日本語にするとしたら,手立て?)が紹介されています。最後にストラテジーのチェック表や訳者の方の補遺である実践事例が載っていて,授業改善に役立てやすい工夫もされていると思います。(文は自然とは言えませんが,訳本の性質と思えば…)

 

生徒のやる気の無さに悩んで読んだ本ですが,新しい発見に加えて,自分は生徒のモチベーションをあげる努力をしている「つもり」にすぎなかったなぁと反省するよい機会になりました。

 

この本で1番ガツンときたのは「時として最も効果的な動機づけのための処置は,単に指導の質を改善することである」(p.27)という言葉です。わからない→やる気が出ない,って当たり前のようですが,「生徒のやる気が無い!」と嘆くセンセイ方の多くにこの視点が欠如している気がします。私も授業が下手で,わかりやすい指導が出来なくていつも不甲斐ないです。(「先生頑張ってるのが伝わるよ」と複数回別の生徒から言われたけど,それって上手くはないけど頑張ってるってことですよね…)

 

隣の席の物理の先生がとっても授業上手で,楽しそうに授業を受けている生徒の話を聞くと羨ましくなります。理系科目と違って明確に「わかった!」という感覚を味わいにくい英語という科目の特性について思うところもあるのですが,これはまた後日。

 

他にも結束的な学習集団を作り出すための要因(p.50〜)や集団規範の作り方(p.52〜)は,英語の授業のみならずクラス運営にも役立つと思います。

 

 

「英語って楽しい!」という気持ちで積極的に勉強に臨んでくれれば理想的ですが,実際そうもいきません。私の教え子もほとんどは「テストのために」勉強しているでしょう。そうなると,テストの質がとても大切になりますよね。以下の引用部分を読んで,テスティングの勉強ももっとしなきゃなぁとますます反省…。やるべきことが多いですね,本当。

 

外国語テストの大部分が実際のコミュニケーションの言語内容を評価しないことを考えれば,大部分の生徒がL2でコミュニケーションを行えるようになることを目指して学習するという紛れもない事実とは裏腹に,コミュニケーション能力の指導は多くのL2の教室で無視されるようになる,あるいはこれまでどおり無視され続ける。(p.74)

 

異論のある方もおられると思いますが,このような側面も否めない気がします。現実的に可能な範囲で,テストでどこまでコミュニケーション能力を評価できるのかは,難しい問題ですよね。大規模にするとなるとコストも莫大だし…。もやもやはしばらく晴れそうにありません。テストについてお詳しい方,ご意見ある方はぜひお教え願えればと思います。

 

私は全体を通してこの本を興味深く読みました。関心のある方,生徒のモチベーションでお悩みの方はぜひご一読されてみるといいのではないでしょうか☆

 

ここからは自分の話です。

 

数日前にTwitterでも書きましたが,模試の結果を受けて管理職の先生と学年の先生とで成績会議とやらが行われました。具体的には言えませんが,全体としてまぁよくない結果でした。

 

その会議の途中で,「宿題を出さない子にどのような対処をするか」という話になりました。今も提出点を平生点として考査の点に入れているけれど,それだけじゃ不十分なんじゃないか,と。勤務校はコース制で,他コースでは以前宿題を提出しない生徒は放課後残してさせていたそうです。それもあって「残すのが確実」という論調で話が終わりましたが,本当にそうなんでしょうか?仮に残すようにしたら,まぁ生徒は出すでしょう。部活してる子も多いですし。でもそれって暗に「答写しても友達に見せてもらってもいいからとりあえず出せ」というメッセージにならないでしょうか?

 

そもそも,宿題や放課後に毎日している小テストについて,教員側がきちんと意義を見出しているのでしょうか。勤務校では「とりあえずやることを与えれば力がつくだろう」という古典的な詰め込み教育が未だに蔓延っていると思うのです。もちろんドリル的なものを与えて量を確保することは大切でしょう。でも,宿題が全部そればっかりじゃ,生徒も飽きたり意味を見出せなかったりするんじゃないでしょうか。発展的な課題を与えて,時間のある家でゆっくりさせるほうが効果的なことも多々あると思います。例えば英語なら授業で考えるミニスピーチの原稿を書くとか,その単元で新しく学んだ文法事項を自分なりにまとめるとか。

 

わーわー書きましたが,考えてここに書くばっかりじゃ何も変わりませんよね。実際行動に移してみないと。『動機づけを高める英語指導ストラテジー35』には課題(宿題)についての言及はありませんでしたが,少しでも生徒がやる気を持って取り組める課題を出せるよう,二学期からまた気合を入れて勝負しようと思います。

 

いくら本を読んでも,研修に参加しても,自分の授業や学校が変えられなかったら単なる頭でっかちですよね。言葉と知識での武装も大切ですが,せっかく毎日生徒と触れ合えるんですから,得た知識を使って反応を見てみたいと思います。で,願わくば母校でもある勤務校の英語授業を少しでもよくする,というのが私のちっちゃい野望です。

 

授業が始まったら,自分がしている取り組みの紹介をしてみなさんと情報交換できればなーと思います。初任で高2の担任ということもあって慣れるのに必死だった一学期を抜けたので,二学期からは学級での私なりの工夫についても書いていきたいです。

 

いつも長々とした文をお読みいただきありがとうございます。

ほぼ備忘録として書いているものを公開するのには恥ずかしい気持ちもありますが,ここまで来たら今後とも恥を晒して生きていこうと思います。よろしければお付き合いください♡

 

涼しくなったかと思えば再び蒸したり台風が来たりと,相変わらずよくわからない天気です。寒暖の差がある日もありますので,引き続きご自愛下さいませ。

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