英IIの授業の進め方

 
こんにちは。今日は現実逃避を兼ねて,私が今している授業の進め方をつらつら書いていきます。
 
学年:高2
クラス数:4クラス(5分の4)
教科:英語Ⅱ
授業数:週3回
使用教科書:POLESTAR English Course II(数研出版)
その他の教材:付属のノート(左側に本文・右側に新出単語・訳・日本語穴埋めの要約)・自作プリント
 
生徒の学力:あまり高くありません…。POLESTARが初見でなかなか読めないのが現状です。最初それを知った時は「どーしよー…」って感じでしたが,今はあの手この手を考えています。ただ,教科書を選んだ去年の先生(今年はおられない)に選んだ意図を聞きたい気持ちはあります。
 
授業方針(というか現実):ボトムアップ時々トップダウン
 
使用言語はもっぱら日本語です。採用試験の時点で主任に日本語使用を推奨され,実際少し英語でしてみて手応えがさらさらなかったので,恥ずかしながら日本語で進めています。
 
 
(事前準備)
各Partで教えるべき内容を文法と内容に分けて書き出します。授業とテストの乖離を避けるため&同じ授業を1クラス担当されている非常勤講師の先生との共通認識を持つためです。
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①単語・熟語確認
いきなり「要旨を問う発問」をして失敗した4月を反省し,まず単語と熟語を確認します。写真のようなプリントを作って,熟語の意味を2択で選びます。その際,前段階として付属のノートの本文に①②といった番号を振らせます。説明時に「どこ言ってるかわからない!」となったので授業当初から導入しました。
単語・熟語共に予習で調べている前提ですが,長期休暇明けなどで予習が出来ていない時は10分程度時間を取ります。熟語プリントに英語でのQ&Aを書いているので,予習済みの子や終わった子はこちらをします。
 
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②グラフィック・オーガナイザーもどきで内容理解
本文の中で内容的に重要だと思う部分で作成したグラフィック・オーガナイザー(写真参照)を完成させます。まだ字がメインな上に単に因果関係などを矢印でつないだだけのかなりお粗末なシロモノですが…。これは二学期から導入しました。
そもそも話の全体像が掴めていない生徒が多いように感じたので,まずはどんな内容なのか,話の流れを理解する段階です。生徒に聞きつつ板書しまくります。
 
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③授業の最初に英問英答&単語熟語の小テスト
授業の最初に,前時の復習と小テストを兼ねてT or Fの2択問題や英問英答をします。紙に印刷して配ることもあれば黒板に書くこともあります。問題を提示してから本文見ながらのリスニングをします。グラフィック・オーガナイザーが途中でも,全体を通した問題にします。
単語は”MSF teams give out these supplies.”などという例文の下線部の単語・熟語の日本語での意味を3択で答えるものです。例文は本文そのままだったり,本文と近くしたり。時間があればリピートやRead & Look upにも使えます。私は小テストの裏にコメントや質問を書かせるので(「なんでもいいから書いて!」と半ば強制),授業内で答え合わせをして授業の最後に回収です。
 
④音読
大阪工業大学の神谷健一先生が作成されたPhrase Reading Worksheet作成ツール 
を愛用しています。両面印刷でLevel が1〜3の三段階に分かれるように作ります。表面は全面Level 1で,左側がフレーズリーディング,右側が頭下し訳で熟語の意味の部分などが所々(  )になっています。裏面の左側はLevel 2で時々(   )のあるフレーズリーディング。頭文字のヒントあり。右側はLevel 3で(   )の数多めのフレーズリーディング。Level 2でも出た語句はヒント無し,です。最終的な目標は「Level 3をスラスラ読めること」としているので,1人で読んだりペアで読んだり,色々な方法で音読や暗唱の機会を与えます。
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大体これで1パート3時間くらいで進めます。後はノートに書かれている本文の訳をしたり,最後にもう一度リスニングして要約したりです。小テストや音読のやり方は色々変えますが,基本はこんな感じです。
もっとアウトプットの機会を与えるべきだとも,タスクなどによってコミュニカティブにするべきだとも思うのですが,いま私がしている授業のありのままを書いてみました。
 
 
一学期は②のグラフィック・オーガナイザーもどきを使わず頭下し訳を完成させていく感じだったのですが,今のやり方のほうが生徒の反応はいいです。その原因としては(1)グラフィック・オーガナイザーによって板書をどこに書けばいいかが明確かつ話の流れが掴みやすい(2)最初から日本語で理解しようとするより,英語の中での繋がりを理解するほうが処理が簡単。などを考えています。
 
 
長々とお読みいただきありがとうございました。
何かコメント・アドバイスなどあればぜひお願いします!
拙い授業&写真が歪んでいて見難くてすみません…。
明日からもよりよい授業ができるように頑張ります。
 
 
 
現実逃避が終わったので,160人分のテスト採点という現実と向き合わねば…ヽ(=´Д`=)ノ
 
 
 
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英IIの授業の進め方」への4件のフィードバック

  1. 頑張って下さい―いや、頑張っているし、すごいと思います。(^O^) 「グラフィック・オーガナイザー」という用語は、どこか英米の出版社の本で見た記憶がありますが、これを導入して全体を意識させながら本文を読ませるのは、頭から訳し下す授業よりも絶対にいいと思います。本当はこういう授業案を実践できるような電子黒板上で動くソフトがあるといいなと思いますし、そういうものを開発していきたいものだと思いました。

    • ありがとうございます!
      「頑張ってるのが分かる」とは生徒にも言われるのですが,それを「わかる,できる」まで持っていくのが難しいです…。
      グラフィック・オーガナイザーの考え方は好きなのですが,上手く作ったり進めたりしないと結局訳し下して最初から最後まで通して理解しようとするのとあまり変わらない気がしています。その辺を上手く調整するのが今後の課題です。
      ソフト開発されるんですか?すごいですね!
      もしまた他の記事等もお読みになってお時間ある時に感想いただけたらとても嬉しいです。

  2. 初めまして、Hisashiと申します。
    40歳手前の元高校英語講師ですが
    講師登録をしているものの前任校退職後3年ほど講師求職中の者です。
    高校での英語の授業で生徒の内容理解を促進させるために
    graphic organizerを取り入れられている先生は
    おそらくまだまだ非常に少ないのではないかと思いますし、
    非常に関心を持ちましたので思わずコメントさせて頂きました。

    graphic organizerを高校での英語Ⅰ、Ⅱ、Readingの授業に
    応用して取り入れることは、私自身も何年もずっと模索して改良を重ねながら
    続けてきて授業プリントに反映させてきました。
    私の場合は、英語の苦手な生徒が多いクラスもよく担当し
    これまで勤務していた高校の英語科もほとんど文法訳読式のところでした。
    ですから、板書内容を基本的にすべて穴埋めプリントにして、
    教科書の本文を文章全体の論理構造に従って
    フローチャートを作り、その中に1文1文組み込んでいきました。
    文法訳読式の方針とgraphic organizerを両立させるために
    その中に、英文構造の記号付け、本文の下に穴埋めフレーズ訳、
    指示語の説明なども盛り込んでいき、
    他の先生との共通授業の英語Ⅰ、Ⅱでも
    私独自の授業プリントとして使用してきました。

    また、英文の内容で、図表やイラストにすれば理解しやすい
    ものがあれば、できるだけプリントで図表やイラストして説明するよう
    心掛けてきました。

    それから単語プリント、音読プリントは
    靜哲人先生の著書「英語授業の心技体」を参考にして
    作成していました。

    私が高校での英語授業に
    graphic organizerを取り入れることに関心を持ったのは
    アメリカで80年代後半以降のContent-Based Language Instruction
    に関する著書や文献の影響が強いです。

    graphic organizerを応用して取り入れることに関してですが、
    まず作成する上で、
    教科書の本文全体の論理構造の理解がベースとなると思います。
    それから、生徒のレベルや英語科の方針などに実態に合わせて
    いろんな補足や工夫が必要になるのではないかと考えています。

    • コメントありがとうございます!

      Hisashiさんのコメント,とても参考になりました。
      凝りだすと色々情報が入れられますよね。だからこそ取捨選択が大切だと思います。

      私はグラフィック・オーガナイザーは「英語を英語で理解する」ためには特に有効だと思っています。
      以前は内容理解と並行して頭下し訳を求めていましたが,そうすると結局訳す方に生徒のリソースが割かれてしまうので。
      英語が苦手だったり勉強への意欲が低い生徒は教師がべらべら話すだけでは寝てしまいがちなので,「空欄を埋める」という分かりやすく確実にできる作業がある点もありがたいです。

      教科書の本文をグラフィック・オーガナイザーにしようと読むと,すごく立体的に文が見えるというか,文の構造がよく理解できることに自分でも驚きます。
      理想は生徒自身でフローチャート的に文を構築しなおして欲しいです。難しいとは思うのですが。
      生徒のレベルに合わせて,適宜日本語を入れたり指示語を聞いたり,ボトムアップと組み合わせて使用したいと思っています。

      まだまだ使用を開始したばかりなのですが,またブログに載せたり関係する記事を書いたりする予定です。
      よろしければまたご覧になってください。
      お時間が許せばコメント頂けるととてもありがたいです。

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