教師としての武器

こんばんは。北海道での修学旅行から帰って来ました。曇りや雨の日もありましたが,生徒は楽しんで過ごせたようです。

 
一緒に行動するのはもちろん,点呼から見回りから誘導から色々な仕事があって,修学旅行の引率って大変なんだなぁとしみじみ感じました。もちろんラフティングしたり買い物したり,私も楽しませてもらったのですが。
 
ただ修学旅行中よく思ったのが,「生徒との距離の取り方が難しいなぁ」ということです。
 
人間関係が顕著に現れるのは呼称だと思いますが,生徒の私の呼び方はまぁ軽いです。学年に同じ名字で1年先輩の先生がおられることもあって,名字で呼ばれることはほぼありません。「まいこ先生」はいい方で、「まいちゃん」「まいこさん」「まいたん」などなど…。「まいこ」と呼ぶ生徒も数名ですがいます。
 
勤務校は結構なマンモス校で,今年は特に新任がたくさんいます。若い先生が多く,あだ名や呼び捨てで呼ばれている同期もたくさんいます。
 
生徒から慕われている,とも取れると思います。おそらく,ほとんどの生徒は悪気なく私のことをちゃん付けで呼んでいます。でも,それを「生徒と友達感覚になっている」と思う方もおられるんですよね。
 
修学旅行中,クラスの生徒の中で少しトラブルがありました。そのことで主任(50代女性)に報告に行った時,このようなことを言われました。
 
「先生がどうこうと言うのではなくて,今の若い先生の中には生徒と同じ土俵に立つことがいいことだと思っている先生もおられるけど,それは違うから。先生もまいちゃんと呼ばれているけど,場面によってはそれをたしなめて直させないといけない。その感覚というか駆け引きは,経験を積めば分かるようになるから」
  
同期を始めとする先生の中には,生徒からちょっとばかにされてあだ名や呼び捨てで呼ばれている先生もいます。主任はそういった先生には注意することすら諦めた感じの人なので(きっと1年の我慢だと思っているので),言ってもらえるだけありがたいとは思いました。それでも,感覚って何??というのが聞いた直後の素直な感想でした。
 
「生徒と同じ土俵に立つ」と「生徒の気持ちを考える」って,本当に紙一重だと思います。もちろん敬語は使えないといけませんし,教師と生徒の間に一線は引くべきです。ただ,良くも悪くも生徒と近い感覚でいられるのは,せいぜい今年を入れて3年くらいだと思っています。今しかない,というと安っぽいですが,実際肌身に感じます。
 
生徒との年齢差がいくら離れても生徒と近い先生もおられますが,行き過ぎると教員という集団の中での協力がしにくくなる気がします。嫌でも生徒に「私達に近い存在」と思われる今のうちに,生徒との距離の取り方を学びたいです。自分から距離を置くのと,生徒に離れられるのは違いますよね。先生を引きつけつつ一線は保てる,というのが理想です。
 
私が尊敬する写真家の蜷川実花さんが「説得ではしこりが残るから、納得してもらうように頑張ります」と言われていました。教員として働き出して,この言葉を実感することが多くなりました。ベテランの先生が言われる事は確かに重みがあります。生徒も反抗しないことが多いです。ただ,後で私の方に「さっきの言い方どう思う?!まじうざい」と言いに来たり,結局同じ注意を繰り返されたり,ということもあります。そういった点で,話をよく聞いてこちらの言い分を伝えて分かってもらう,という自分のやり方が間違っているとは思いません。もちろん手間も時間もかかりますし,いつもうまくいく訳ではありませんが。
 
仕事に限らず、それぞれの年齢や経験に応じた自分の武器に自覚的であるべきだと思っています。今の私の武器は主に若さと親しみやすさです。その代わり,経験はありませんし授業もまだまだ未熟です。一生若さで戦うことは出来ません。そんなことしようとしても痛々しいしいだけです。しばらくは5年,少し経験を積んだら10年スパンくらいで,自分の武器を見直していくつもりです。いいところは取り入れつつ,新しい先生に任せられる部分把握任せつつ,学校もしくは学年団のバランスをとっていきたいです。
 
いま私に出来ること、すべきことは
・生徒の話をよく聞く
・わからないことはベテランの先生に相談する
・生徒との距離の取り方を身につける
 
といったところでしょうか。
 
わがままなもので,生徒は単に優しく親しみやすいだけの先生は足元を見るんですよね。その辺も踏まえて,距離をうまくつかんで行きたいと思います。この春は授業のことで精一杯で,ぱたぱたしている内に今のキャラクターが出来てしまいました。担任している2年生が卒業してから,改めてキャラクターなりポジションなりを固めていければと思います。
 
 
修学旅行中の待機時間に大体書いたので,いつもにも増してだらだらと書いてしまいました。お読みいただきありがとうございます。生徒との距離の取り方,呼ばれ方などについてご意見のある方はぜひコメントにお書きください。
 
今日の夜北海道から戻り,明日は朝からLETのために大阪です。想像以上にハードですが、せっかくなのでたくさん勉強して,好きな先生方とお会いして来ます♪ お会い出来る方は,よろしくお願いいたします。
 
まだまだ暑い日が続く変な気候ですので,体調崩されませんようご自愛ください♡
では*°
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教師としての武器」への4件のフィードバック

  1. いつも示唆に富む記事をありがとうございます。
    「仕事に限らず、それぞれの年齢や経験に応じた自分の武器に自覚的であるべきだと思っています。」、の部分に大きく頷きました。私の初任校は、「いろいろなこと」が起こる学校でしたので、「怒れる」先生が求められていて、私も空気を読んで、無理矢理生徒を怒鳴ったりしていました。
    今、この記事を読みながら、もっと自分の「武器」はなにかを考えるべきだったなあと思っています。こちらがほんとうに真剣に向き合っていれば、怒鳴らなくてもこちらを向いてくれる(かもしれない)と、今なら思えるのですが…。
    今後もブログを楽しみにしております。

    • マルさん

      こちらこそ,いつもお世話になっております。
      共感していただけてとても嬉しいです。特に強く思っていた箇所です。
      学校によって,また同僚の先生によっては,嫌でも怒れる先生が必要になりますよね。
      自分だったら空気を読んで怒ったり出来るかなぁと想像すると不安になりました。
      勤務校はそういった役回りの先生がおられるのですが,他の部分で自分のアイデンティティを出す必要があると思っています。
      いつまでも優しいだけではだめだし,かといって嫌味ばかりもよくないし,難しいですよね。
      でも逆にその難しさというか,自分の学校内での立ち回りが変化することを楽しみたいと思います。
      公立にお勤めの先生は数年に1回勤務先が変わられるので,合わせるのが大変だなぁと思います。
      勤務校(私立)はおそらく転勤はないのですが,その分自分の武器(キャラ)について自覚的にあり続けたいです。
      できれば怒らずに,注意や話し合いで生徒と向き合いたいですよね。怒るのはあくまで一方的な行為な気がして…。

      またご意見やご感想などお気軽に書いて頂けると嬉しいです!
      今後とも,よろしくお願いたします。

  2. はじめまして、北海道の夜間定時制で英語を教えている者です。

    生徒との距離のとり方はなかなか難しいものですね。
    近すぎず、遠すぎず、と言葉にすれば簡単ですが。
    生徒は若い先生だと年が近くて話しやすいのだと思います。
    私ぐらいの年齢になると近寄っては来ません。
    ただファーストネームで呼ばれたことが40代前半にあって
    そのときは驚きとともに気恥ずかしさを感じましたが、
    親しみを持ってくれたのだと思いました。

    学校にはいろんな先生がいます。
    年齢も違えば性格も違うし、生育暦も違いますね。
    頑固な先生もいれば柔軟な先生もいます。
    いろんな先生がいるからこそ学校が成り立っているわけで、
    みんな同じやり方で指導をしていたら生徒も息苦しくなりますね。
    先生一人一人違う役割があるはずです。

    生徒にどのような呼ばれ方をされても、
    自分は生徒とこう向き合っているんだと
    自信を持って言えればいいのではないですか?
    あとは日々の経験を大切にして
    あくまで謙虚に教師としての力量を高めたらいいと思います。

    • エリオットさん

      温かいお言葉ありがとうございます!
      若い先生には若い先生なりのよさがあると思うので,それは大切にしたいです。
      ただ,生徒と教師の関係を保つための一線を引くことは必要だとも思っています。
      今の私はそれがなぁなぁで,自分の中でも定まっていません。そこについては今後考えないといけないと自戒しています。
      ブログでも書きましたが,「生徒に寄り添う」は一歩間違えば「生徒と同じ目線で物事を見る」になりますよね。
      そこを一歩引いていけるようになりたいです。

      いろんな先生がいて学校が成り立つというお言葉は,その通りだと思います。
      学校内での自分の役割を把握して,客観的に動いていきたいです。
      ある時は優しく,ある時は厳しく,上手に使い分けできるのが理想ですよね。

      日々の経験はまだまだ少ないですが,毎日謙虚に,生徒とも自分とも同僚の先生とも,誠意を持って向き合いたいと思います。

      コメント本当にありがとうございました。
      もし何かございましたら,今後ともお気軽にお書きください。
      北海道はもう雪の季節の到来のようですが,お身体ご自愛くださいませ。

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