広島大学外国語教育研究センターシンポジウム「ICT を援用した外国語教育 −一斉指導と個別・協同学習の連携−」に参加して。

こんばんは。  

先週の金曜日に広島大学で行われた外国語教育研究センターの催しに参加してきました。

 
午前中はセンター所属の先生方による授業での取り組みやTOEICの制度改革についてのお話,午後はセンターの榎田先生,大阪工業大学の神谷先生,静岡大学の亘理先生によるシンポジウムでした。(http://www.hiroshima-u.ac.jp/schedule/show/id/12985)今回の午後のテーマは「ICTを援用した外国語教育:一斉指導と個別・共同学習の連携」でした。以下簡単に3人の先生方のお話のまとめです。
 
榎田先生「オリジナル英語教材とICTを活用した一斉指導・個別指導・共同学習」
まずは広大Podcast http://pod.flare.hiroshima-u.ac.jp/cms/index.phpのご紹介。リスニングに関しては圧倒的に触れる量が少ないので,このような形で毎週定期的に触れられる機会があるといいですね。授業との連携である程度の「強制」も必要というお話でしたが,それにも同意します。いくらいいよと言っても,勧めるだけじゃ普通の子は中々出来ません。
 
また,榎田先生の授業ではデジタル・ストーリーテリング(電子紙芝居)の試みもされているそうです。
決められた単語を使ってペア(グループ)でショートストーリーを作ったり,多読教材をデジタルストーリーテリングで扱ったり,とても楽しそうでした。レベル次第ではうちの生徒も喜んでしそうです。ただ,こういった試みは一見魅力的ですが,他の内容とのバランスや「何のためにこの内容をこの方法で行うのか」を常に考える必要があるなーと思いました。
 
 
神谷先生「データベースソフトウェアを利用した教材管理・教材提示 −教材データの多目的な利用と外国語授業の活性化に向けて−」
相変わらず神です!私がとやかく言うより,このサイトhttp://dl.dropboxusercontent.com/u/14905265/index.htmlとブログhttp://kmyken1.blogspot.jpをご覧いただければ十分な気がします…。
今回は
①不規則動詞変化形提示ツール
②フラッシュ型例文・対訳提示ツール
③四択問題作成ツール
④Phrase Reading Worksheet作成ツール
の4つについてデモを交えたお話をしてくださいました。
 
この中で私が実際に使ったことがあるのは④Phrase Reading Worksheet作成ツールだけですが,これ本当に便利です!
使い方によって予習・授業中・復習と全てに使えますし,音読もとてもしやすくなります。
生徒にとったアンケートでも好評でした。
 
そして今回のお話を聞いて,その他のツールについてもぜひ使いたいと思いました。
授業時間全てを割くのではなく,帯活動的に5分程度を毎週するだけで,すごく力がつくと思います。
勤務校はあまり習熟度が高くないので,特に①不規則動詞変化形提示ツールはぜひ活用して繰り返し定着させたいところです。
③の四択問題作成ツールはネクステージやスクランブルのような問題集(?)を参考にするとよさそうです。
 
他の先生もTwitterで仰っていましたが,神谷先生は嬉々としてこういった素敵なツールを紹介してくださるので,使う側としてもとても楽しいです。「新しい使い方見つけて今度お会いした時言ってみよう!」くらいのつもりで色々試してます。懇親会で「良い使い方してくださって〜!」と言っていただけて嬉しかったです♡
 
教員の仕事が増える一方な昨今,このような形で少しでも教員が「いい意味の楽」を出来るようになるのはとてもいいことだと思います。そしてそういったツールを開発・無償提供してくださる神谷先生には頭が下がりまくりです。
 
 
亘理先生「協同につながるICT、ICTが活きる協同」(スライドはhttp://www.slideshare.net/youwatari/hiroshima20140307
こちらも神です。
協同学習の概念整理をした上で理論的背景を説明してくださったので,とても分りやすかったです。
結局は「協同学習とICTを完璧に融合させるのは難しいぜ。でも使いようによってはすごく便利だぜ」って感じかなと思ったのですが,乱暴すぎるでしょうか…。
学習者のためのICT,教師のためのICTとして様々なアプリ等を紹介して頂いたので,活用したいと思います。
 
「協同学習」をすれば全てがうまくいくわけではありませんし,そもそもその定義や有効な活用方法などはまだはっきりしない部分が多いようです。 ただ,行う/行わないに関わらず,どのようなものなのか,何が有益で何が問題なのか,をきちんと理解しておく必要はあると思います。今回で今までになんとなくしか分かっていなかったことについてお話が聞けたので,今後は自分なりに試行錯誤して考えを深めていきたいです。
 
 
お話の中だったか質問への解答だったか失念したのですが(おそらく後者ですが),「現段階でICTでなければいけないものはないと思う」という亘理先生のお言葉はとても印象的でした。
私は持ち運びプロジェクター&マグネットスクリーン&Bluetoothスピーカーを使った授業をしていますが,内容自体は黒板にチョークで書き,ラジカセを使っている時とさして変わりません。ただ,板書を黒板に書く時間が無駄なので省略したいことや,音読の際前を向いたほうが声が出やすいという理由で使っています。少数ですが「やっぱり黒板がいい」「天気が良い日は見にくい」という生徒の声もあるので,改善策を考えねばと思っています。そして今回の3名の先生のお話を伺って,今の私のような「以前の授業と同じようなことをICT を使ってする」授業から,「ICT を使うことでより効果的な活動ができる授業」へ進歩させないといけないなぁと切実に感じました。
 
三学期は自身の授業の方法がある程度固まってきたこともあって、なかなか新しいことを取り入れたり授業について深く考えたりすることがありませんでした。ですが今回のシンポジウムに参加することで「もっとちゃんと生徒の事考えて,いい授業しなくっちゃ」という当たり前の気持ちを思い出せました。だから研究会とか学会とか好きです。カンフル剤になります。
 
今回は学年末考査中に消化しようとした振替休日がたまたまこの日で参加出来ましたが,本当によかったです。
広島大学は母校なので,懐かしい先生や後輩にも会えて,非常に充実した1日でした。
色々な方に「元気そうだね」「変わらないね」と(時には苦笑いをされながら)言われましたが,相変わらず私は元気だし生徒は可愛いです。
木曜日の夜から金曜日の午後までお世話になった先生方,先輩などには本当に感謝です。ありがとうございました。
 
学年末考査も終わり,そろそろ生徒は高校3年生,私は教師2年生です。
この1年様々なことがありましたが,最終的な振り返りは成績処理が終わってからしようと思います。
その時,最後の授業で全員にとったアンケートの結果もまとめて書く予定です。
たくさんの人に支えられ,なんとか笑顔で1年を終えられそうなことに感謝です。
 
ここまでお読みいただき,ありがとうございました。
春はもうすぐそこです。
皆さまにとって素敵な春になりますように*゜