一・二学期を振り返って

昨日で一応仕事納めでした。年度としてはまだ三学期が残っていますが,年の瀬ということで新米教師の一・二学期振り返りです。月ごとの箇条書きなのでざっくりしていますが,そしてさらに長いのですが,お時間あるときにでもお読みいただければ幸いです。
 
4月
同期の多さにびっくりする。担任するクラスの生徒(高校2年生)と初対面。緊張。授業の進め方で悩む。非常勤の先生にわーっと言われ悔しくて泣く。なんとか授業スタート。前の先生の訳読スタイルに慣れきった生徒から軽い反発。健康診断などでばたばた。生徒は慕ってくれるけど友達感覚なことに違和感。大学(院)生の6年間で怒るという感情も行動もなくなっていることに驚く。この時期は本当に怒れなかった。クラスの雰囲気に悩んでいたある日たまたま飲み会帰りの校長先生と駅まで一緒に歩くことに。「そこは一回,先生の考えをはっきり伝えた方がいいでしょうね」とアドバイスを頂く。それを受けて4月末に「今までは私も慣れなくてなぁなぁにした部分があるけど,今度から校則なんかについてちゃんと言うから。今まで言ってなかったのに,って不満はあると思うけど,そうするから。方針を急に変えることについてはごめん」と宣言。今まで慕ってくれていた中心グループと気まずくなる。
 
5月
授業はやっと軌道に乗った?中間考査。定着していないことに申し訳無さを感じる。なんかばたばた。この頃は9時退勤が当たり前みたいだった気がする。でもあんまり覚えてない…。
 
6月
少しは仕事に慣れたかな,という頃。正直4・5月は朝礼に行くのが憂鬱な朝もあったけど,この辺からはそんなこともなくなった。一時期反発した生徒も普通になった。加えてこの時期から子どものブレや揺らぎやすさが身にしみるように。決して毎日同じ個人・同じ集団じゃない。メソ研@関西大学に参加。
 
7月
期末考査&補習。今もしている「テスト問題案プリント」はこの一学期末から導入。補習最終日に,8月が誕生日の私にクラスの子がサプライズでメッセージボードとキャスキッドソンのバッグ&マグカップをプレゼントしてくれて嬉しかったぁ。この時期から同期の仲よしメンバーで飲むことが増えた。仕事がより楽しくなった理由の一つ。
 
8月
補習の翌日から部活の合宿へ。することなかったけど…。友人の結婚式のため途中で帰らせていただき,広島へ。久しぶりに大学の友達に会えて嬉しかった!その後北海道へ。全国英語教育学会(JASELE)で久しぶりに研究に触れる。色々な方にお会いできて楽しかった!白井先生のご講演も興味深かった。懇親会では周りの先生方のお陰でサインもらいまくり。あの時お世話になった先生方ありがとうございました♪帰ってきてからは夏フェス行ったり教員研修があったり。月末は再び補習。
 
9月
文化祭&体育祭。クラス内でゴタゴタがありつつもなんとかなって安心。人の性格を変えることは難しいけど,なんとか行動を変えることは出来ないかなぁと思う。高校二年生に「大人になりなさい」と言うのは変な気もするけど,なってほしい時もある。二学期から授業にグラフィックオーガナイザー導入。未だに私の中でより有効な使い方を模索中。
 
10月
修学旅行!つかれた!なんだかんだで生徒も私も泣いたけど,楽しかった。お互い成長できたかな?修学旅行翌日に大阪へ行ってLET秋季大会に参加。やっぱりたまにはああいう場に参加したい。修学旅行1週間後にあった中間考査ではだいぶ英語で点を取れる生徒が増えて嬉しかった。でもまだまだ。瀬戸内国際芸術祭へ初参加。大感動。ぜひ直島と豊島へ!
 
11月
土曜日授業が4回&オープンスクールでしんどかった月。授業はだいぶ型が出来て準備が楽に。その分ルーティーンでこなす感じに自己嫌悪。この時期は進路指導が難しかった。クラスの半分以上は進路決まってきた頃。決まらない何人かのモチベーションが低すぎて悩む。
 
12月
あっという間に師走。期末考査では今までで一番赤点の生徒が少なくて嬉しかった。補習して成績処理して掃除して飲んで友達に会って引っ越しして,慌ただしくも楽しかった。
 
 
こうして振り返ってみると,悩みつつも仕事が好きで楽しくて幸せな1年でした。支えてくれる家族,優しい先輩の先生方,しんどくても飲みに行けばげらげら笑える同期,なんだかんだ言ってものすごく可愛い生徒たち。素敵な人達に囲まれて,ありがたかったです。悲しいこともあったけど,その気持ちもゆっくり溶けていくでしょう。
 
来年の目標は倹約&英語力向上です。三日坊主にならないよう,計画的にしていきたいと思います。
 
今年お世話になった方々,本当にありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。
ブログを読んでくださる方々も,本当にありがとうございます。お陰で細々と続けられています。
 
周りの方への感謝の気持を忘れず,残り僅かな今年の日々を過ごしたいと思います。来年も,みなさまにとっていい年でありますように。
 
それでは良いお年を*゜
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英語詩を使った授業

こんにちは。今日は2つまとめてブログを更新したいと思います。まずひとつめは昨日の補習で行った英語詩を使った授業について。
 
補習の時間が1時間中途半端に余るということで,何か普段していない活動ができないかなーと思いました。偏差値40〜50の生徒に対して投げ込み教材を使った授業のアイデアがあれば,と軽い気持ちでTwitterで尋ねたところ,大学時代の友人が”Twas the Night Before Christmas”を使った授業を教えてくれました。(ありがとう!!)友人の場合とはクラスサイズや方法が異なりましたが(友人は国際科&20人程度のクラス&TT),自分なりにしてみて意外と上手くいったのでまとめておきます。
(本当は25日の補習でしたかったのですが諸般の事情で27日にクリスマスの詩を扱うという間抜けなことに…。)
 
◯教材
 
◯内容
2〜3人のグループで詩の一場面を絵に描き朗読する。
 
◯準備物
  1. Twas the Night Before Christmasの本文中にある難しい語に日本語で注をつけたプリント。
  2. 絵を描く際参考になりそうなイラストを載せたプリント。
  3. 色画用紙
  4. 黒と赤の太字ペン
 
◯手順
  1. 前日の授業の最後に「ちょっと遅いけど明日クリスマスについての詩を読んで絵を描いてもらうから,電子辞書ある人は持って来たほうがいいよ。あと,色塗りたい人は何か持っておいで」と指示。
  2. 「みんなが思ってるサンタのイメージってこの詩の影響が大きいんだよ」などとちらっと話してTwas the Night Before Christmasのプリントを配布し,Youtubeビデオからの音を聞かせる。
  3. 「こんな感じの絵を描いて朗読してもらいます」と一番最初の場面を絵にしたものを見せる。(私の場合は絵の上手な同期が描いてくれました。感謝)
  4. 私の方で2〜3人のグループを作り,番号を振った色画用紙とペン,参考イラストのプリントを渡す。Twas the Night Before Christmasのプリントには予め場面を区切って番号を振っていたので,その番号と色画用紙の番号を照らしあわせて担当箇所を確認するよう指示。(口頭で番号を言うと私も生徒も混乱しがちなため)
  5. 25分程度時間を取り,絵を描かせる。わからない場合は私に質問。
  6. 最後10分程度でグループ代表を前に並ばせ,絵を見せながら朗読しておしまい。
 
◯工夫した点
・難しい語には注をつけておくこと(難語が多いので時間短縮のため)
・色画用紙に描かせること(色を塗る時間はないと判断したため。色画用紙だと赤と黒のペンだけでもそれらしくなる)
 
◯反省点
・音声的な指導が全然できなかったこと。代表で読む生徒には本番前に一度読ませて確認したけど,他の生徒は全く読めていない。せっかくなら音韻の指導なんかもちゃんとしたかった…
・作業中は自分たちの場面を描くことに夢中になり,発表中は友達の描いた絵を見るのが楽しく,結局どんな内容の詩なのかいまいち理解できていない様子だったこと。
 
◯授業してみての印象
3クラスでこの授業をしましたが,どのクラスも想像以上に楽しんでしてくれました。最初は冷めた反応をしていた生徒が他のクラスの生徒の作品を見せると「えー!やばー!うまい!」とがぜんやる気になったり,普段1人でぽつんとしていることの多い絵の上手な生徒がにこにこ笑っていたり,つい活動中の写真を撮ってしまうほど。難しくて分からないと諦めて絵のクオリティも低くなるかと思いきや,授業中よりもずっと熱心に辞書を引いて「先生,この単語ってこういう意味でいいんですか?!」と聞く生徒がいたり,短時間でびっくりするほど上手に絵を描く生徒がいたり。
 
放課後たまたま会った生徒に「先生,今日やった授業三学期もやる?あれ楽しかった!」と言われ,しかもその子が英語が苦手な子だったので,やってよかったのかなぁと嬉しく思いました。
 
もちろん改善点はたくさんありますし,自分の中で完璧に満足しているわけでは決してないのですが,二学期の締めくくりにあの授業ができてよかったと思います。次の課題はいかにクラス全体で話を共有し,英語力を伸ばせるかです。もしまた同じようなことをする機会があれば,全員が知っている話でしてみるつもりです。
 
そんなこんなの二学期最後の授業でした。ぐだぐだなまとめをお読みいただきありがとうございました。
次のブログでは4月からの教員生活を振り返ります。

私の授業のダメなところ

おはようございます。
2学期も後半に入り,生徒も私のやり方にだいぶ慣れてきました。その分,パターンが決まったことによる問題点も浮き彫りになってきました。生徒の問題というよりは,私の問題です。なのでこの辺で冷静に自分の授業(前の準備)を振りたいと思います。

基本情報
・担当している科目は英II,R,W。すべて2年生の同じコース
・生徒の偏差値は40~45くらいが中心
・クラスサイズは28人 or 35人
・予習,復習している生徒はわずか

問題点 1「教材研究がしっかりできていない」
書いてて悲しくなりますね…。でも最近本当にできていないです。Teachers’ Manual 読んで,そこにある発問をベースに発問考えて,プリント作るのに必死なのが現実です。私の時間(基本8時前〜9時前まで仕事)はどこへ消えていくのでしょうか…。授業で使う動画探したりはするんですが。授業のパターン化については後述します。

問題点 2「授業がワンパターン」
英IIについてはこの記事で書きました。教科書付属のノート(本文・単語・重要な文の訳・要約)+予習プリント2枚(熟語&発問とグラフィックオーガナイザー)というスタイルで授業を行っていますが,これでいいのかなぁという疑問が最近ふつふつと。教科書のレベルが生徒に合っていない(これについては本当に採択した先生を恨んでいる)こともあって,結局グラフィックオーガナイザーが「教科書本文を写す場」にしかなっておらず,「文の流れや構造を考えながら読む」力に全く寄与していないと思います。

生徒の反応は結構いいので,今後改善しながら続けていきたいとは思っています。今はフレーズで切った英語&空欄を作った頭下し訳の音読プリントを使用していますが,空欄作らずサイトトランスレーションさせてみようかなぁと思ったり。「授業のやり方をと統一して欲しい」と言われたことも1回ありますが,ある程度パターンが出来るとプリント作りが教材研究みたいになってしまうんですよね。「流す」感じで授業していることに自覚的になる瞬間,授業中の生徒に「ごめんねー!」って言いたくなります。

問題点 3「授業の目的があやふや」
特にRの授業でそうなのですが,いくつかある発問を考えさせて(実際は考えない生徒も多いですが)答え合わせして,ノートの問題(訳や代名詞が指すものの確認)して音読して終わり,のような授業で生徒に何が残るんだ,と自己嫌悪しています。ペアを組んでいる非常勤の先生が5分の4クラス持たれているので言いにくいっちゃ言いにくいんですが,もう少し考えないとです…。でもこれ以上プリント類に頼りたくない気持ちもあって。「どんな力を付けたいのか?」と自問自答するのさえ嫌になって「もー訳読が楽だ…」と思った時期もあります。今は悩む元気があるだけいいですね。

本当は他にも細かい反省はたくさんあります。一例を挙げるだけでも

・私の英語使用量少なすぎ
・自宅学習の習慣を作るための働きかけが少ない
・グラフィックオーガナイザーだと,予習してきた生徒が授業中ひま(結局説明のために黒板に書くので,予習してなくてもその時書ける)
・音読させて満足してるけど,質ぼろぼろ
・丁寧に教え過ぎ。の割に定着させる活動が少ないから生徒の力は伸びない

などなど…。

改善点は一言でまとめると「とにかく頑張る」なんですが,それだけ思っても無駄に時間が過ぎてしまいます。なので本を読んだり,他の先生の授業を見学させて頂いたり,出来ることからしていきます。そのための時間を作るための下位技能として,スキマ時間を活用したり書類作成の技術に長けたりする力も必要になるので,本当に学ぶことだらけです。

ここ2日くらいで大塚謙二先生の『英語教師力をアップする100の習慣』なんていうキャッチーなタイトルの本を読みました。中学生向けの内容でしたが,高校でも活用できる部分もあります。正直そこまで目新しい内容ではありませんでしたが,意識していきたいことがまとめられていたので,手元に置いておこうと思います。ただ途中にあった「英語教育は人間教育」というの言葉には驚きました。他教科はどうなるんでしょう。あと,『目指せ!英語授業の達人』シリーズに限らず「教師向け」の本は全体的に値段が高い気がするのは気のせいなんでしょうか…。あくまで印象ですし,高くても気になったら買うからいいんですが。私が学生気分を引きずりすぎなのでしょうか。

とにかく「いい授業がしたい」です。でもプライベートの時間もほしいです。わがままと言われるかもしれませんが,その落とし所を模索していきたいです。仕事するの好きなので,休みの日まで学校行ったりするんですけどね…。他の先生方と悩みや問題意識を共有したいです。その意味でも昨日の山口県英語教育フォーラムに行けなかったのは本当に残念です。また機会を見つけて勉強会などに参加していきます!

相変わらずとっ散らかった内容になってしまいました。
お読みくださった方,ありがとうございます。
コメント等いただけると大変ありがたいです。
今週は寒さが一段と厳しくなるそうですのでご自愛下さいませ。

それでは*゜

「なんで英語なんて勉強するの?」と訊かれたら[みんなで英語教育第5回]

今回の記事はanfieldroad先生のブログ企画『みんなで書けば怖くない』の第5回目に参加させて頂いて書いています。

今まで読む一方だったブログ企画に自分が参加しているって,なんだか不思議な感覚です 。
今回のテーマは生徒に,『なんで英語なんか勉強しなくちゃいけないんですか?』と訊かれたら,何と答えますか」
英語教育に関わる人にとってとても身近なテーマです。なぜか私自身はあまり(ほとんどと言っていいくらい)訊かれたことがないのですが,言うつもりの答えは長いこと変わっていません。
 
それは「質問ははぐらかして,良い授業が出来るよう頑張る」
です。
きちんと答えているわけではないので,少しずるい解答かもしれません。
「はぐらかす」と言うのは例えば
「うーん,なんでだろうねー」とか「なんでそんな悲しいこと言うの?」「出来るに越したことないと思わない?」等々。のらりくらりと。
 
 
なぜそんな誠意のなさそうな対応をするかというと,中途半端に答えると余計生徒が英語嫌いになる気がするからです。
 
英語が好きな生徒が英語を勉強する理由はきっと「英語が好きだから」もしくは「将来就きたい仕事で必要だから」くらいではないでしょうか。反対に英語が嫌いな生徒は英語を勉強する理由がないから,「なんで英語なんかしなくちゃいけないの?」という質問に至ってしまうのだと思います。
 
そこに向き合って「いや、でも英語が出来た方がいいよ!世界広がるし!楽しいよ!」と言うのは教師の押し付けな気がします。英語教師が言うと特に。自分が英語好きだったからとは言え,その価値観を押しつけたくはありません。
 
そもそも英語が嫌いな生徒に「英語ができたら将来の選択の幅が広がるよ」「外国の人とコミュニケーションとれるよ」などと言っても,その言葉は魅力的に聞こえるのでしょうか?
 
私自身は中高時代数学が本当に苦手で,嫌いでした。先生に聞いたことこそありませんが、「なんで数学なんてしなきゃいけないの?」とは思っていました。例えば私がその質問を先生にして、「計算の力をつけておくと将来役に立つよ」や「合理的に物事を考える力がつくよ」と回答されて、私は数学が好きになれたのでしょうか?それよりも、わかって楽しい授業をしてくれた方が、結果的には数学に対していい印象を持てる気がします。
 
だからこそ2つ目の「いい授業をする」が大切だと思うのです。
「いい授業」ってなんでしょう?
楽しい授業?生徒がたくさん英語を使う授業?テストでいい点が取れる授業?
答えは人それぞれ、クラスそれぞれだと思います。
要は生徒に「なんで英語なんて勉強しかいとだめなの?」と思わせないような工夫が必要なのではないでしょうか。ゲーム性を取り入れるなり,洋楽を使うなり,方法はたくさんあると思います。「英語(の授業)楽しいかも?」と思わせられるよう,日々努力したいです。
なので「ずるいな」とは思いつつ,「はぐらかして,良い授業ができるよう頑張る」というのが私なりの質問への解答です。
そんなことを偉そうに書いている私自身,授業でもテストでも悩みまくりへこみまくりなのですが,考えをまとめるために書かせていただきました。参加されている他の皆さんの記事を読んで,自分なりの考えを深めたいと思います。
最後になりましたが,このような機会を与えてくださったanfieldroad先生,本当にありがとうございます♪
受験が近づき,クラスの雰囲気に今まで以上に敏感になっています。しなやかにしたたかに,自分なりの方法を模索していきます。
お読みくださった方,ありがとうございました。
それでは*゜

テストについて思うこと

こんばんは。台風の影響で中間考査は明日までとなりましたが,働きだして3回目の定期テストを終えて,自分なりに思うところをまとめたいと思います。
 
私の中で定期テストは短期目標・振り返り・動機づけのための道具です。「テストがあるから勉強する」というのは至極当然の動機で,だからこそ「意味のあるテスト勉強」をさせたいと思っています。そしてテストを基準点としてそこから授業やテスト勉強を計画しようと心がけています。教えっぱなしでテストに出さないのも、軽く流してテストに出すのもどっちもよくないですよね。
 
なので,テストに出すことを考えながら授業計画をしているつもりです。後でまとめて書きますが,それでも足りない部分はたくさんあります。私なりのテストの流れとしては,まずテスト前(時間割等の発表がある1週間前ごろ)に「中間(期末)テスト問題案」というプリントを配ります。これはワークや付属のCD-ROMから引っ張ってきた問題をひたすら載せた物で,大体50問くらいあります。熟語や並び替えはほとんどここから出題します。また,現在使用している教科書はLessonごとに要約がついているので,その穴埋め問題も問題案プリントに載せます。そして「このプリントから50〜60点出します」と明記します。試験を作る際には,熟語や並び替えはプリントから,本文の内容を問う問題は別のところから(自分で考えて)出題します。本当はテスト後にテスト直しも課したいのですが,それについてはいい方法を模索中です…。何か実践されている方がおられたら教えてください!
 
この方法(テスト問題案プリント配布)は一学期の期末考査から始めたのですが,生徒には好評です。そりゃあまぁ,「これだけすれば絶対赤点にはならない!」というのは魅力的ですよね。英語が苦手な生徒は特にそうで,「あのプリントやって,生まれて初めて英語のテストで平均点以上とれた!」と言ってきた子もいます。ただ問題数としては決して簡単に覚えられる量ではありません。それでも,「ワークからも問題出すよ」と言うよりずっと生徒は真剣に勉強しているようです。結果としてしていることは同じなんですけどね。
 
本来英語の試験というのは「英語の力がついているどうか」を測るのが目的です。ただその「力」とはどんなものか考える必要がありますよね。本当は卯城先生が仰っているように「習った文法や熟語が使われている文を初見で読んで問題に答えられる」のが読解力なのだとは思います。ただし勤務校の場合,定期考査の結果のみが学年末の評定に反映され,その評定によって校内推薦を受けられるかが決まるので定期考査が大学入試と言っても過言ではありません。だからこそ「これあのクラスは授業で言ってないけど実力あったらできるかな?」といったいたずらな出題はしないようにしています。そして「授業をしっかり聞いている」「提出物をきちんと出している」といった,英語力の測定とは直接関係のない要素を含むテストにしています。
 
「本当はもっと違うテストにするべきなのかな」という気持ちと,「でもこういう形のテストを続けるにしろせめてきちんとテスト勉強をして臨んでほしい」という想いがあいまって,テスト問題案を配布するという方法に落ち着いた形です。まだまだ,悩み続けますが。
 
要は「何をどう測るか」と「テストによってどんな影響を生徒に及ぼしたいのか」をしっかり考えろということでしょうか。そして、その目的を達成するために相応しい方法(授業なり予習なり宿題なり)を選ばなければいけないのですよね。
 
テストを前提に授業を計画しているつもりでしたが,まだまだ穴はたくさんあります。例えば…
・熟語の練習が少ない(意味の確認、リピート、選択肢を与えた小テスト)のにテストには結構熟語を出す
・本文の流れを押さえるためにグラフィックオーガナイザーを使用しているのに、本文の内容理解についての質問はそれほどない
つまり授業でしていることとテストで問うていることが一貫してないということ…
 
自分で書いててへこみますが,現実と向き合います。二学期期末,いい授業をしていいテストを作ります!そのためには今から試験問題考えないとですよね。今考えている案としては,テスト前にまとめて問題案プリントを配る代わりに,各Part終了時に小テストを行ってそれをそのまま定期考査の一部にするというもの。ペア組んでる先生と相談して,出来そうだったら実施してみます。
 
生徒が受けるテストは定期考査だけではありません。学校という小規模な環境でするテストはモチベーションに関係するところが大きくて、一方模試みたいな大規模に実施されるテストは測定に適してるように思います。1つのテストで全て測ったり促進したりするんじゃなく、色んなアプローチを組み合わせて,いい波及効果を与えられるようにしたいです。
 
できている子の答案を採点しながらは「やっぱり力あるなぁ。頑張ったんだなぁ」と思い,できていない子のを採点する時は「教え方が悪かったなぁ。ごめんね」と思います。悲しくなりますが,出来の悪い答案を見て「やっぱりこの子は勉強してないな」しか思わないような教師にはなりたくありません。へこみつつ,前進できていますように…。
 
明日以降も 時間を見つけてメソ研in秋田の映像でお勉強させて頂きます☆ 
どんどん寒くなりますが,体調にお気をつけ下さいませ。
ではでは*°
 
 
 

言葉にするということ

こんばんは。日曜日にルーター(SoftBankの007z)が充電できなくなるというトラブルに見まわれ,バッテリーが届く今日までネット難民でした。健康もインターネット環境も,なくなって初めてありがたみが分かるものですね。
 
この土日で瀬戸内国際芸術祭に行ってきました。行けたのは直島と豊島だけですが,想像力を刺激される美術館や展示ばかりでとてもとても楽しかったです。そして,美術品に触れるたびに思うことを改めて考える島めぐりでした。それは「言葉にするということ」についてです。
 
芸術祭で,色々な美術作品を見ました。元々美術館が大好きなので,今までも日本や海外でそれなりに美術館に行ってきました。その度に出るのが「これを見た感想を書きなさいと言われても,うまくは書けないなぁ」という気持ちです。今回は特にモダンアートというか,「なんじゃこりゃ?」という作品が多かったのでなおさらです。例えば豊島美術館は今まで行った中でもかなり上位に入る素敵さでしたが,言葉で説明すると陳腐になってしまいます。(興味のある方はこちらhttp://www.benesse-artsite.jp/teshima-artmuseum/
 
本当に感動した時って,その気持を言葉にできないと思います。
「訳がわからないけどすごい」
「よく分からないけど面白い」
蔵で謎の映像を見たり,地面から水が溢れてするすると移動したり,謎の空間が広がっていたり。今回の2日間で,何度も何度も「うわぁ」としか言い様のない感覚に陥りました。
 
言葉にすると本当に大切な感覚が逃げていく。というと少し強いと思いますが,言葉という枠にはまらない,不確かなところに存在する感動は必ずある気がします。
 
読書感想文や講演会の感想を書かせるのは,言葉で読み聞きしたものの感想を言葉で書くのだから少しは違うかもしれません。ただ,音楽や芸術に触れた感動を言葉にしようと(できると)思うことは、ある意味おこがましいことなのではないでしょうか。本当に豊かな感情は,言葉という枠に入りきらないと思います。それを無理やり型に入れようとする感想文が生徒の感じる気持ちを抑えてしまっているとしたら,とても勿体無いことです。
 
 
4月から高校教員として働きながら驚くことの1つに,生徒の言葉遣いがあります。人によっては本当に酷いです。それを聞くたびに語彙は必要だと感じます。彼ら彼女らは,「やばい」「すごい」「うざい」で自分の気持ちの何割をカバーするつもりなのでしょう。「言葉に出来ない感覚を味わう」以前に,「言葉を知らないから感動できない」のだとしたら,それはまた別の問題です。
 
 
私は英語教師です。他にも仕事はたくさんありますが,第一に英語という言葉を教えてお給料を頂いています。その立場からも,今までの人生からも,言葉の大切さはそれなり以上に分かっていると思いたいです。
 
それを踏まえた上で「言葉にならない気持ち」の存在を認めたいのです。
 
言葉にするということは,あからさまにすることです。政治や司法の場では,言葉によるやり取りで様々なことをはっきりさせていく必要があります。でも日常生活の人間関係において,言葉によって感情をあからさまにすることがどれほどいいことなのでしょう。誰かを好きな理由を10個以上並び立てるのと,「理由はよくわからないけど,好き」なのと,どちらが素敵でしょう。もちろん状況や感覚によって違ってくるとは思うのですが。
 
生徒から人間関係などの愚痴を聞くと,感情を言葉によって共有し過ぎている気がします。LINEやTwitter,FacebookといったSNSが当たり前にある子たちにとっては普通の感覚なのでしょうが,なんだかずっと友達と一緒にいるようで窮屈そうです。文字にするということはハードルが低いというか,実際会ったらわざわざ言わないようなことを簡単に書いてしまいがちです。それが共有され,狭い人間関係に波紋を呼び,学校での居心地が悪くなるなんて例をたくさん見聞きします。友人との関係に限らず,先生の悪口や学校への不満など,ネガティブな気持ちの方がより共有されやすい様に感じるのは気のせいでしょうか?
 
私は言霊はあると信じています。言葉にすることにはいいことも悪いこともあると,どう教えればいいのでしょうか。言葉の教師だからこそ,言葉の大切さはきちんと受け止めたい。そして,生徒に伝えたい。そしてそれは言葉で伝えるより,体験や感覚を通してわかってほしい。そんなことを考えた瀬戸内国際芸術祭でした。この記事を書きながら,私自身まだまだ言葉に出来ないところが多いなぁ,力不足だなぁと悔しい限りです。意見や感情を言葉に出来るのは大切なこと。ただし,言葉の枠を超える感情が存在することを認めて,言葉として発する時と場合を考えないといけませんね。
 
 
芸術祭は11月の頭で終わりますが,直島や豊島の美術館は年間を通じて開いています。どちらも本当にいいので,ぜひ行かれてみてください。朝早く行くこと,バスの時間を調べていくことがポイントです。
 
中間考査の採点が終わったら,私の未熟なテスト観について書こうと思います。もし毎回読んでくださっている方がいらっしゃったら,本当に有難うございます。
 
雨が激しい地域もあるようですが,皆様のお住いの地域に大きな被害が出ませんように。
 
それでは*゜

LET関西 秋季研究大会

こんばんは。修学旅行の荷物を整理する間もなく,昨日今日と大阪に行ってきました。外国語教育メディア学会(LET)関西支部の秋季研究大会に参加するためです。午前中がシンポジウム,午後は研究発表と基調講演,夜は相変わらず楽しい飲み会と,充実の1日でした!シンポジウムの内容を中心にまとめと感想を書きます。

 
シンポジウム「英語で授業をする」

阿野幸一先生(文教大学) ・津久井貴之先生(群馬県教育委員会)

櫻井譲先生(関西大学中等部・高等部)がパネリスト,溝畑保之先生(大阪府立鳳高等学校)がコーディネーターで行われました。溝畑先生が司会として進められ,3人の先生がそれぞれのご意見を発表された後に質問・コメントの時間が設けられていました。なぜか櫻井先生の時のメモが紛失したので,ひとまず阿野先生と津久井先生のお話について簡単に。( )内は私の補足です。もしかしたらお話にもあったかもですが,メモに残っていなかったので。

 

*阿野先生のお話

まず「英語で授業」は教室ならではというお話から。教師と生徒,生徒同士のインタラクションがあってこそなので,単にインプットを与えればいいというものではない。

 

 「説明を聞いていれば分かるようになる」という前提で授業をされる先生もおられるが,日本語でいくら説明するよりも「使わせてみる」が大切。例として水泳を挙げられていました。似た話でテストの採点をしながら「あんなに説明したのに全くわかっていない!」と嘆くことがあるが,それは生徒に英語を定着させる活動が出来ていなかったから。

 

教師が英語を使う(そして生徒も英語を使う)ことでTeachingがLearningになる。理想は授業が終わった後の生徒の頭に英語が残る授業。「今日はto不定詞の副詞的用法をしたなー」など,日本語が残っても仕方がない。

 

「コミュニケーション英語」の利点を活かせているのか?技能統合をする時は単に複数の技能を使わせるのではなく,”Thinking”を介することが大切。

Listening                    Speaking

          Thinking(≠Translation)

Reading                      Writing

 

↑こんなイメージ

 

困難校では「受験」という言葉が通用しない分,英語の本質が問われる。生徒の動機づけ,コミュニケーション,題材の面白さの3要素が大切。(阿野先生ご自身も困難校で勤務された経験があり,授業崩壊を起こして恩師に相談されたことがあるそうです。無理に正しい英語を使わせようとするよりも,生徒と英語で会話をし,フィードバックでさりげなく間違いを訂正するように授業スタイルを変えられて上手くいったと言われていました。)

 

 

*津久井先生のお話

英語で授業をするためには,教師の英語指導観のParadigm Shiftが必要。

 

教師は自分が教えたことと生徒が学んだことの半分づつくらいが生徒の中に残ると思いがちだが,実際に残るのは教師が教えたと思っていることよりずっと少なく,達成感や有用感,経験のほうがよっぽど残る。

 

「英語で授業」をする上でいま大切なことは

・目的を明確にすること

・学習者としての意識,目線を持つこと。ワークシート1つにしても,教師が良かれと思って凝ったものにすることで逆に分からなくなったり思考が滞ったりしてしまう。

 

英語が苦手な子や宿題をしてこない子へのケアは必要だが,それに終始し過ぎるとせっかくのやる気がある子を放っておく形になりがち。やる気のある子を伸ばすことも考えないといけない。

 

具体的な取り組みのヒント

1.(英語の)科目間の連携

2.授業につながる家庭学習

3.教師の「語り」としての英語使用

4.伝えたい・聞いてみようかなという気持ちの素地を作る

 

*質疑応答

Q. 学力差のある子を巻き込む授業とは?やる気のあることスローラーナーのギャップを埋めるためには?

A. ペア・グループワークの実施。学期に一度はその意義を生徒に伝えること。また,タスクに複数の段階を設けたり,出来た子に与える一段上のレベルのタスクを設けることで教師に心の余裕が生まれ,個別の指導が必要な子に割く時間を作ることが出来る。

 

 

 

他にも興味深いお話がありましたが,内容を全部をブログに書くのもどうかと思うのでこの辺にしておきます。

 

津久井先生のお話にあった「学習者の学びの『きっかけ』は様々で,『教えどき』は必ずしも『学びどき』ではないが,『学びどき』には,教師の教えようとすることを越えて学習者は学ぶ」という言葉が印象的でした。

 

以前も書きましたが,私は授業中は基本的に日本語を使っています。生徒の反応や授業スタイルを考えてのことなのですが,生徒の「学びどき」を遅らせたり奪ったりしているかもしれません。自分の気持ちを奮い立たせるというか,「やっぱり英語で授業しないとなー」と思うシンポジウムでした。少しずつ英語を使う量を増やしたいです。そして,生徒が(音読以外でも)英語を使う機会をもっと作りたいです。やりたいことはたくさんあるんですよね。少しずつ,改善していきます。

 

 

たまたま昼食の場所でお会いした亘理先生に「(私は)いい意味でふてぶてしいから,割と元気というか大丈夫そうだね」と言われましたが,自分でも本当にふてぶてしいと思います。良い授業が出来なかったりテストでミスがあってへこむことも多々ありますが,さんざんへこんでも「ま,次頑張ればいっか☆」で解決します。心身ともにタフなところは長所だと思っていますが,自己満足で終わらないようにしないとですよね。そのためには今回のような研究大会や研究会に積極的に参加して色々な方とお話する機会を設けることが大切だと思いました。

 

午後の発表ではいつもお世話になっている大阪工業大学の神谷先生のサイトhttp://dl.dropboxusercontent.com/u/14905265/index.htmlから行ける「フラッシュ型例文・対訳提示ツール」の実践例と可能性についての発表,北海学園大学の浦野先生による大学のライティングの授業におけるTBLTの実践報告,関西大学4年生の樋口拓弥先生の開発された教員向けiPadアプリYubiquitous Textについての発表を拝聴しました。どれも自分の授業に落とし込める要素がたくさんあって,勉強になりました。枠が重なって行けなかった発表にも面白そうなものがたくさんあったので,どなたか教えて頂けると幸いです!

 

 

「いつもの方々」とまとめるのは失礼すぎる,素敵な先生方との飲み会はやっぱり楽しかったです♡いつもにも増して,よく飲みよく食べよく笑いました!

 

Twitterでやりとりをしていた方とお会い出来たり,授業のヒントを頂けたり,単純に楽しかったり,大満足の研究大会でした。お世話になった皆様,本当にありがとうございました。

 

 

メモを元にざくざく書いたので,まとまっていない内容ですみません。

訂正・補足などのご意見がある方はコメントもしくはTwitterのリプライでお教えください。研究大会などについて書く時はどこまで内容に触れていいのか不安です。直したほうが良い箇所がございましたら,こちらもご気軽にご連絡ください。

 

今日は大阪で友人に会ったり買い物したり,2日間満喫しました♡明日は朝から学校に行ってテストを作る予定です。行事が終わって腑抜けモードの生徒もいると思いますので,ここらできっちり勉強にシフトできるよう,きっけかになるような中間考査にできればと思います。

 

 

それでは*゜